ゲイの一年 ~四季折々~

ゲイとしての今後の人生についてゆるーく考えていきたいと思います。

【ゲイブログお題】季節に関係するもの

※今回の記事は、ゲイブログLINEグループのお題に沿って書いています。


お題は「季節に関係するもの」。
意外とぼくの得意テーマかも!と思ったので、先陣を切って書くことにした。


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ぼくは大学時代、子どものキャンプを引率するボランティアに熱中していた。

子どもがいないゲイにとってはあまり知られていないと思うけれど、子どもたちの学校がない夏休み、冬休み、春休みといった長期休暇に加え、毎週末の頻度で日帰り・一泊二日の自然体験プログラム(キャンプ)が行われている。

そういった子ども向け自然体験プログラムの多くはNPO法人や公益財団法人、民間の旅行業者によって運営され、たくさんの学生ボランティアや社会人ボランティアの協力によって成り立っている。子ども5~8人で1班が編成され、1班にボランティアの大人1人が配置される。子どもと大人を合わせて100人規模でお泊りすることも少なくない。


よく土曜・日曜の朝と夕方あたりに新宿西口の地下通路に行くと、たくさんの子どもたちがリュックサックを背負って整列している姿を見かける。昔はぼくもその中に混じって、子どもたちと一緒に電車や貸切バスで自然豊かな場所にいっぱい行ってた。


春には新宿御苑や代々木公園で鬼ごっこをしたり、乗馬をしたり、磯遊びをした。

夏休みが始まるとキャンプシーズン真っ盛り。テント泊、キャンプファイヤー流しそうめんといった定番プログラムはもちろん、伊豆諸島でシュノーケリングをしたり、マウンテンバイクで房総半島をぐるっと半周したり、山小屋泊の本格登山を経験したりもした。


冬にはスキーを指導して、青少年施設のお風呂にイモ洗い状態で入った。あとはかまくらを作ったり本気の雪合戦もした。




ぼくがこのキャンプボランティアに熱中していた理由は主に2つ。


まず1つは、自分の班の子どもたち(5~8人)の健康面、生活面、人間関係面のすべてに責任を持って見るという責任ある立場を担えたこと。こういった自然体験プログラムに参加する子どもたちの多くは違う小学校に通い、大抵年齢もバラバラだけど、同じ班になると二泊三日の寝食をすべて共にすることになる。子ども同士の関わりを活発にし、楽しく意味ある自然体験を提供するためには、その橋渡しをする大人のコミュニケーション能力や人間力指導力がかなり重要だと思う。


ぼくはこのボランティアを始めるまでは、超絶コミュ障だった。人と目を合わせることができなかったし、初対面の人に挨拶の一つも満足にできなかった。

だけど、このボランティアで出会った先輩ボランティアや正職員の皆さんは、本当におもしろくて、人としてもよくできていて、ただただ尊敬する日々だった。子ども同士のけんかの仲裁や夜寝付けない子どもへの対応にしてもそう、バス酔いでのおう吐処理やおねしょの対応にしてもそう、急な天候の変化によるスケジュールの変更にしてもそう。
とにかくかっこよくて、こうなりたいと思える大人たちだった。

そんな後姿を追いかけて、とにかくたくさんの現場に出てたくさんの子どもや大人に揉まれた経験が今のぼくを作ってくれている。



キャンプボランティアに熱中していたもう1つの理由は、たくさんの自然や土地に行って、子どもたちと一緒にたくさんの自然体験をできたこと。自然の中に出ると季節感をすぐそばに感じられる。葉っぱの色、咲いている花、出会える生き物、天候、気温などなど……。自然体験プログラムの多くは、この季節だからこそ、”この季節にしかできないこと”ばかり。1年で毎回異なった、毎回新鮮な日々を過ごすことができた。


ぼくは高校までは、バイトと勉強しかしていない代わり映えのない人生だった。だけど、大学生のときに自然体験に出会ってからは、毎季節ごとの思い出が色鮮やかに残るようになった。高校のときより、大学の方が体感時間も長く、今でも楽しい思い出でいっぱいだ。



そして社会人になり、自然体験を普及する指導者を養成する仕事に就いた。

主な仕事内容はというと、自然を五感で感じるプログラムパッケージを指導する人のための養成講座の開催、そして指導者資格の付与。この養成講座を受けてもらうために人を集めるのがとにかく大変だった。

普通に社会人生活を送っているうえで、自然を五感で感じなくても生きていける。ただ、自然を身近に感じることは、ある人にとっては人生観が大きく変わるほどの大切な経験にもなりうるかもしれない。ここら辺の学術的な根拠は非常に薄いんだけど、ぼくとしては日々の生活で自然を感じている方が幸福感が強かったりといった様々な良い効果があると思っている。


この仕事に対しては、講座の受講者(会員)が減少していることも一因で結果的に失業にまで追いやられてしまったので今ではそんなに思い入れはないんだけど、やっぱり自然を感じる体験は重要だなという考えが今でもぼくの中には根強く残っている。





前置きがめっちゃ長くなったんだけど、ここからがゲイブログお題です(笑)。

ぼくは今でも「自然体験をする:四季を感じながら生活する」ということに大きな意味を感じている。ただ、現状の生活では、家と職場の往復に多くの時間を割かれ、自然に触れ合う機会がなかなかなくなっている。せめて1ヶ月に1回は自然豊かな場所に行って季節ごとの自然を感じたい。


ぼくの今の夢としては、アウトドアを一緒に楽しめる、自然観を共有できるゲイ仲間と出会って、様々な自然体験をしていきたいということ。そのことをこのブログでも発信したら、運よく一緒に登山をしてくれる仲間と巡り合い、今週末には高尾山に行くことになった。

あわよくばこれからもたくさんの仲間と一緒に自然体験をしていきたい。1つひとつの季節が思い出となって、ぼくのこれまでのつまらなかった人生が明るく彩られていったらうれしい。