ゲイの一年 ~四季折々~

ゲイとしての今後の人生についてゆるーく考えていきたいと思います。

【ゲイ体験談】塾での出来事

ちょっと前にゲイ体験談を書いて某サイトに投稿したのですが、なんとなくこのタイミングで公開してみることにしました。(※エロ注意)



―――

ぼくがまだゲイだということを自覚していなかった無邪気な中学生だった頃の話。

 

あの頃のぼくは高校受験を間近に控え、中学と学習塾を往復する毎日だった。来る日も来る日も勉強。学校の授業を受けて、家に帰って宿題をやり、それから塾で受験対策講座を受ける。頭の中はいつも英単語や難読漢字、数学の方程式でいっぱいだった。

 

ただ、そんな勉強中心の生活を送っているとはいっても身体はいたって健康な思春期男子。性欲は今の数倍は強かったんじゃないかと思う。授業中に股間がいつの間にかおっきくなって、ズボンの前が窮屈になることは日常茶飯事。とにかくいつも股間が熱くて、その一点に意識のすべてを吸い込まれてしまうということがぼくの日常だった。

 

 

ある日のこと。

 

その日はいつも通り中学から帰って軽食を摂り、夜の時間の塾の授業に出たと記憶している。まだ受験が差し迫っていない暖かい季節だったからだろうか、その日に限っては特に股間の衝動が激しかった。

 

ぼくの通っていた塾では2人掛けの長机を使っていた。前後の机の感覚は狭く、後ろの机を背もたれのようにくっつけられるほどの密着具合。椅子も2人がようやく一緒に座ることができる長さで、間にカバンを置いたらスペースがなくなってしまうほどだった。

 

そんな窮屈な環境がぼくの性衝動を後押ししたのだろうか。ぼくは自分でもどうしようもできないくらい、隣に座っている男の子の股間を触ってみたくなった。隣に座っている子は、違う中学に通うツルタくん(仮名)。ツルタくんは白い肌に黒髪短髪を備えていて、特別に男前というわけではなかったけれど、純朴な若い男の子っていう感じのかわいい子だった。

 

 

ぼくは最初の一手を覚えていない。ゲイだと思われて気持ち悪がられないだろうかとか逡巡した記憶も一切ない。ただ何も考えず、無心でツルタくんの股間に手を伸ばした。

 

ツルタくんは特に大きなリアクションをとらなかった。ぼくの方を一目チラっと見たかもしれない。ただそれだけで、ぼくの手は彼の股間に受け入れられた。そこから、ぼくと彼の暗黙の合意が出来上がったのだ。

 

 

ツルタくんにはぼくの股間を触り返さなかったから、たぶんゲイではなかったんだと思う。だけど、彼はぼくに触られることに対して抵抗をしなかったから、そうされることに気持ち良さは感じていたのだろう。

 

 

その日を境に、ぼくたちの秘密の遊びは始まった。授業が退屈になったり講師が板書をしているタイミングで、ぼくはツルタくんの股間にこっそりと手を伸ばす。ズボンの上にそっと手を置き、彼の股間の形を手で感じる。それから少しだけ竿に沿って動きをつけてみたり、あえて太ももに手を置いて焦らしてみたり。

 

いけないことをしているということは分かっていた。ただ、何がどのようにいけないのかの理由を深く考えないようにしていたし、その愉しさを失くしてしまうということは若いぼくたちにはできなかった。

 

 

だけど、楽しい日々もいつかは終わりを迎えてしまう。ぼくは一線を越えてしまったのだ。

 

いつものようにツルタくんの温かくてやわらかい股間に手を伸ばしていたぼくは、もっと直に触ってみたい、たくさん触ったどうなるのか最後まで見てみたいという気持ちが抑えきれなくなっていた。

だから、本能の赴くまま、彼のズボンの中にまで少しずつ手を差し込んでいった。手元はまったく見えていないから、想像だけで中に入っていく。ここにチャックがあるから下ろそう、パンツの前ポケットはここかな、という具合に。そうしてとうとうツルタくんの生の部分にたどり着くことができた。

 

初めて触った生のモノは、ペタペタと湿気を帯びた触感だった。そして肌にまとわりつくような質感。男特有の臭いで満たされたそこを手の感触だけで探検することは非常にワクワクした。まずは竿を一通り感じた後、玉の方まで手を伸ばした。皮の薄さやピロピロと伸びる柔軟性を堪能した。

それから、今まではやらないようにしていた竿の前後運動もしてみた。すると、少しずつ大きさは増し、ツルタくんの呼吸にもやや乱れが生じ始めた。ぼくはそれがとても楽しくなった。楽しくて楽しくてどうしようもないほどで、だからついついやり過ぎてしまった。このまま彼がイッてしまってもいいのではないかと。

ぼくはラストスパートをかけようと、彼の竿を握る手に力を入れた。ただ、そこでぼくの手の動きは抵抗する彼によって阻まれてしまった。さすがに授業中だからとぼくも思い直し、それからは何事もなかったかのように前のホワイトボードに意識を向けた。

 

 

それからぼくとツルタくんの間ではなんとなく気まずい雰囲気が流れるようになり、彼の股間に手を伸ばすことができなくなってしまった。その後、クラスの編成が変わり、ツルタくんとはいつの間にか疎遠になってしまった。

 

 

 

あの日、あそこまで攻め込まなければよかったかなと思う一方、そこで終わることができてよかったのかなと今になって思う。ツルタくんとの秘密の遊びを失ってからのぼくは勉強に打ち込み、見事第一志望に合格することができた。

 

ただ、あの日の経験があったからこそ、ぼくは男の体のおもしろさを知ることができた。それがぼくのゲイとしての人生に影響を及ぼしたということは言うまでもない。おわり

【創作小説】旅はつづく②

 

「……」
 沈黙。もしかして読み間違えたか? 一瞬のうちに彼がゲイではないことによって生じるであろう不利益が頭を占めたが、すぐに彼が口を開いてくれた。
「あれはバーと言うよりは、クラブじゃないですか?まぁ、カウンターで酒を飲めるからバーと言えなくもないですけどね」
 どうやら件の店の形態をバーと表現してよいものか悩んでいたらしい。まぁ理由はどうであれ、彼がゲイだと分かれば話は早い。そこからは自分の保身を気にせず話を掘り下げていくだけでよかった。


 彼の話を聞いていくと、どうやら彼はゆうきより2つ年上の26歳で、名前をさとると言うそうだ。普段は恵比寿の飲食店に勤めており、仕事帰りによく新宿二丁目に繰り出すらしい。ゆうきと出会った経緯としては、二丁目のクラブイベントで飲み、酔っぱらった勢いで友人宅に押しかけたとき、メンバーの1人として彼も交じっていたとのことだった。ゆうきもたしかにそのような出来事があったことは覚えているのだが、そのときはかなりの大所帯だったために、彼のことは記憶からすっぽりと抜けてしまっていたようだ。

 

 さとるは二丁目に関してはかなり情報通なようで、間もなくして、頼んでもいないのに話題は下世話なゴシップへと移行した。それに従い、彼の口調もすぐにくだけたものになった。
 「あのときシマって人がいたじゃないですか? メガネをかけた背の高い。あの泊まりがきっかけで少しだけ付き合ったんすけど、オタク過ぎて速攻で別れちゃいました」
 「へぇ、そうだったんですか」
 「夜はめっちゃ相性良かったから、その点に関しては申し分なかったんすけどね~」
 唐突に知人の知られざる一面を暴露され、ゆうきは微妙な心持ちになった。さとるは話し方がうまく、どんどん引き寄せられるのだが、内容はというと、聞けば聞くほどその股のゆるさに幻滅せざるを得ない。ノンケ同士だったらほぼ初対面の相手に対してそこまで赤裸々に性事情を話さないのではないだろうか? ゆうきはそう思うのだが、ゲイの世界ではその常識は通じない。彼の話題はその後、最近ヤッた中で一番気持ち良かったセックスの話に移り、その饒舌振りは加速する一方だ。さすがのゆうきも長時間の傾聴に疲れてきて、腕時計をあからさまにチラ見するという合図を出し始めたころ、ようやく彼もしゃべり過ぎたことを察したらしい。
「すみません、俺ばっかりしゃべっちゃって。いやー、こんなところでこっちのお仲間と会えたことがうれしくてつい。ちなみに、もしよかったらこれから俺の部屋に来て飲みませんか? ゆうきさん結構イケてるし」
 少し迷ったものの、せっかくの一人旅だからと、彼の誘いを丁重に断ることにしたのだが、
 「そっすか。まぁ別にそれならいいす。明日も朝から出雲で元カレとヤル予定だし。そんじゃもう部屋戻りますんで。では!」といったあっさりしたもので、そこからは1ミリほどの口惜しさも感じられなかった。彼は別れの挨拶もそこそこに、あっという間に部屋へと戻ってしまった。


 ゆうきはまるで激しい嵐が一瞬のうちにおさまったかのような急激な静けさに戸惑った。
「黙ってればイイ男なんだけどな……」ボソッと口にすると、すぐにその場から立ち上がりラウンジを後にした。

 


3,旅はつづく

 

 自室に戻り、倒れ込むようにベッドに身を委ね、今日という1日を振り返った。長くて濃密な時間だったと感じていたはずなのに、これといって強く心に残ることなど何一つない。どうやら車内で会った男とのやりとりは、自分にとってまったく価値を持たない出来事だったようだ。体は鉛のように重たいが、そのまますぐに眠りにつけるほど心穏やかな状態ではない。ポケットからスマホを取り出し、Twitterに夕食の写真と、簡単な説明文をアップする。

 

――一人旅なう。サンライズ出雲、めちゃくちゃ快適~!ただ、車中で昔の知り合いと会って複雑な気分になったww

 

スマホを枕元に投げ出すと、途端に現実に引き戻された。あぁ~、自分、今何やってるんだろう? 待ち望んでいたはずの一人旅だったのに、急激な虚しさに胸が満たされていく。
 明かりを消し、回転する車輪の振動を背中に感じて窓の外を眺めた。見える世界には散らばるように冬の星空が広がっている。羽毛がたっぷり詰まったマットのぬくもりを肌に感じているはずなのに、外の冷え込むような寒さが窓を通じて伝わってくるかのようだった。

 

 ピコン♪
ゆうきのスマホにLINEの通知が届いた。

 

――これから出雲なんだってな!夜行列車はなかなか寝付きにくいらしいから、早めに布団に入った方がいいぞ~。昔の知り合いとは何かあったのか?(笑)

 

 どうやら想い人くんが、先ほど発信したtwitterのつぶやきに対してコメントを寄越してくれたようだ。ゆうきに言わせると、こんな遅くまで起きているお前の方こそ早く寝ろよな、といったところだ。だが、スマホを手にしたゆうきは、先ほどまでのメランコリーなどまるでなかったかのように想い人くんのLINE返信をどのように書くかで心がそわそわしだした。twitterのリプライが不特定多数に読まれるのを恐れ、わざわざLINEでメッセージを送ってくる。なんでいつもLINEにtwitter読んだ感想を送ってくるかね? あぁ~、めんどくさいめんどくさい。口ではそう呟きながらも、フリック入力するゆうきの指の動きはとどまるところを知らないようだった。

 

――思っていたよりも清潔で快適だよ。一昔前の夜行列車のイメージとは全然違う。今度乗ってみたら?
――何かあったといえばあったけど、もう自分の中では解決したことだから大丈夫。心配してくれたその気持ちがうれしいよ。ありがとう!

 

 

 ――そかそか!お前が大丈夫なら良かった。
 ――そんじゃ、一人旅楽しんでな!お土産は赤福朔日餅でいいから(笑)

 

 

 赤福朔日餅なんて日程的に買えるわけねぇじゃん! 心の中のツッコミは口先まで出かけてそのまま消えた。想い人くんだってそんなことは端から分かっているであろう。ただ単にゆうきをからかっているだけなのだ。
 想い人くんとのやりとりはゆうきの荒れていた心を安らげてくれた。だがしかし、それと同時に、想い人くんのことが好きだという気持ちが再び抑えきれず、ゆうきの内側に深く浸透していった。

 

 人を好きになるという感情はなんと罪深いものなのだろう。ときには恋をしてしまったがために傷つくこともあるだろうし、ベクトルの向かう方向が異なってしまうとそれは怒りや憎しみへと変化するかもしれない。ゆうきはどれだけ考えてみても、この恋路の行く先に何が待ち構えているのかさっぱり分からなかった。やはり出雲に集まった八百万の神様たちに1人ずつ聞いて回るしかないのだろうか?
 今後どのように転んだとしても、想い人くんとはセクシャルな関係性を築くことはないだろう。分からないことだらけの現実においても、そのことだけは確実だ。だけど待てよ? 性的なつながりがなければ真実の愛じゃないなんて誰が決めたんだ? ――いや、それを決めていたのは紛れもない自分自身なのだろう。車内で出くわした男との遭逢が、ゆうきに新たな気持ちの変化をもたらしていた。


 大学を卒業して職場がバラバラになってからも、想い人くんにとってゆうきは大切な友だちの1人であり続けている。それはもちろんゆうきにしても然り。そしてその関係は今後何が起ころうとも変わらないという自信がある。なんといっても、あいつは信頼に足る男だし、それが彼のことを好きな一番の理由なのだから。


 ゆうきの恋心はどのように昇華されていくのか、その処遇についてはさておき、今後もSNSでの何気ないやりとり、月に一度の飲み会など、想い人くんとの時間を今まで通り全力で楽しんでいくことに変わりはないんだろうなぁとぼんやり思った。

 

 ……ところで、一体今は何時だ? 深い思考の世界にどっぷりとハマっていたゆうきは時間認識能力を失ってしまっていたようだ。窓から見える空はいつの間にか赤紫色に染まっている。列車の進行方向の後ろ側へ目をやると、赤紫からオレンジへと徐々にグラデーションとなっている。どうやら後方ではすでに朝日が昇り始めているようだ。ただ、これ以上首を伸ばしたところで朝日を直接目にすることはできなかった。
「おい、サンライズ見えないじゃねぇかよ!」
 列車名の不誠実さに対するゆうきの鋭いツッコミは、夜明けの冷たい空気に染み入るようにして消えていった。冬の太陽が世界を煌々と照らし、ゆうきの眼前に現れるのはまだしばらく先のことになりそうだ。出雲に着くまでには早い。ゆうきは布団に潜り、目を閉じることにした。おわり

 

 

 

※注)実際の「サンライズ出雲」の車内からは朝日を見ることはできるそうです。

 

【創作小説】旅はつづく①

読書サークルの活動の一環で小説を創作しました(くだらない内容です)

 

 

1,出発

 

 最強寒波が来たと同僚たちが口々に噂していた、凍えるような金曜日の夜。表参道にある職場を冬に舞う枯れ葉のようにひっそりと立ち去ったゆうきは、JRと地下鉄を乗り継いで半時間とかからず東京駅に到着した。表情にはそれまで休暇を取得するためにこなしてきた激務をものともしない、清々しさで満ち溢れていた。


 これから出雲往きの寝台特急に乗って出雲大社を目指す。かれこれ半年以上前から立てていた計画だった。特に信心深いわけでもないゆうきがなぜ出雲大社を目指すのか、そこには特にこれといった理由はない。強いて挙げるとするならば、出雲大社には全国各地の神々が集合すると云われているからだろうか。もちろん、自分のことを神だと自惚れているわけではない。ただ、なんとなくではあるが、八百万の神々と同じ時期に同じ行動をして集団の一員のように紛れることで、自分も神と同じような存在になれるかもしれないという奇妙な妄想を実現させようと思い立ったのだ。


 ゆうきには長い間ずっと恋焦がれてきた想い人がいる。大学生の頃にたまたま入った演劇サークルで知り合い、履修登録した授業の多くが重複していたことがきっかけで急接近した人物だ。ただ、この恋路には1つだけ問題がある。それは、その想い人がおっぱいではなくおちんちんを持っているということ。つまりそいつは男だ。そしてゆうきも、紛れもなく男である。男同士の恋愛というのは、現代日本社会ではまだまだ公に認められていないタブーで、それはまるで出口のない迷路を彷徨い続けているように無意味な行動原理だ。ただ、それでも彼のゆうきに対する親密な行動の1つひとつを思い浮かべると、いつかこの想いが届くのではないかという期待を拭い去ることはできなかった。願わくは、彼の気持ち、心の機微、趣味趣向、感情の動き、それら1つひとつをまるで全能の神のように知りたいということ。出雲往きのチケットは、そんな思い人のすべてを知ることができる、内なる世界への入口につながっているのだ。


 日本で毎日運航する寝台列車は「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」の2本だけだと知ったのはつい先日のことだ。たまたま見ていた夕方のニュースの20分弱の放送枠で、無名の女性タレントがむやみやたらに高いテンションで紹介する特集だった。夜行バスより夜行列車の方が自由に歩き回れるからエコノミー症候群にならなそうだという安直な理由で漠然と乗ってみたいと思っていた夜行列車が、今や絶滅の危機に瀕している。価格や利便性で太刀打ちできなくなった時点で衰退していく様は、これから老いて魅力を失っていく自分と重なって見えなくもなかった。


 仕事帰りの疲れた顔を浮かべるサラリーマンたちに囲まれて、これから旅に出かける優越感でほくそ笑みながら、駅弁とビールを購入する。もちろん食後のスイーツとしてリッチミルクをたっぷり使った高級プリンをカゴに加えるのも忘れない。そんなこんなで重くなった手荷物を掲げ、発車間際の列車にジャンプするように足を踏み入れた。

 

 


2,出会い

 

 乗車してすぐ、自分の部屋であるシングルルームに入室した。室内は列車の中とは思えないほど清潔で、ビジネスホテルと比べても遜色ないほどアメニティが豊富に取り揃えられていた。想像よりもくつろげる空間だったため、思いがけず、
「彼氏と来たかったなぁ~」
と呟いてしまったのだが、予期せず大きな声になってしまったため、廊下を通りがかった女子大生風の若い女2人組に聞かれたのではないかと肝を冷やす羽目になった。それからしばらくは仕事着のまま備え付けのベッドに横たわり、旅の始まりを迎える喜びを噛みしめた。時計を見ると、間もなく23時を迎えるところだった。
「やべっ!早く食わないと確実に太るな…」
 睡眠時間までにとりたい食後の時間を逆算し、弁当とビールとプリンの入った袋を抱え、駆け足でミニラウンジのある車両へと向かった。入って手前の壁際の席に腰かけると、列車はちょうど街の明かりが煌めく様子を一望できる高台に出たところだった。弁当にセットでついていた豚汁は意外にも熱々を保っていた。「特別なスープを あなたにあげる~♪」と、昔流行った歌を心の中でリピートしながら一心不乱に食事した。

 

「仕事帰りですか?」
 満腹で夢見心地に車窓を眺めていたため、誰に話しかけたのか瞬時に判断できなかったが、相手はゆうきの顔をまっすぐに向いているから、どうやら自分が話しかけられたようだと気づいた。見たところ、フレッシュマンと言っても遜色ない若い男が座っている。20代前半といったところだろうか。きれいめなグレーのジャケットに合わせた山吹色のカーディガンからは人柄の良さが感じられた。手首に付けたシルバーの腕時計はゴツくて重そうだ。右手で持つシャープなスマホからは、今しがた仕事のメールでも打っていたかのようなどことなく高雅な雰囲気が漂うものの、見方によっては流行りのゲームアプリに熱中していたように見えなくもない。短い髪を垂直に立てるようにセットされた髪型には清潔感があり、日に焼けたら真っ赤に染まるであろう生来の白い肌によく似合っていた。


 ゆうきはどのように答えるべきか思案した。いくら旅情溢れる寝台列車の車内とはいえ、見覚えのない人物と会話することには少なからず抵抗があった。ただ、同年代の男が話しかけてくれたことに胸が躍ったことは否定しようのない事実だ。それに少し好みのタイプだし。考えた末に出した苦肉の返答は、
「仕事帰りと言えば仕事帰りですね」という、なんとも歯切れの悪いものだった。そんなゆうきの逡巡など知る由もないお相手は、特に気を留めた様子もなく本題に入った。
「そうですか。すみません、急にお声かけして。実はあなたと以前お会いしたことがあるかなと思って……」
 突然の告白にゆうきは戸惑った。改めて相手の顔をじっくり観察してみたものの、特にこれといって記憶に引っかかるものはない。すぐにでも彼の素性を知りたいという欲求に支配されそうになったが、しかし、彼に覚えていないと素直に伝えることも危うい。そこでゆうきは、とりあえず場つなぎ的な会話で間をつなぎ、彼とどこで会ったのかヒントを探ることにした。
「いやー、その節はどうもお世話になりました」
「いえいえ、こちらこそ」
「もしかして、イメチェンしましたか?」
「あっ、そうなんですよ。気づいていただけてうれしいです。じつは最近、フェイシャルエステに通い始めて…。あごのラインが以前よりシャープになったとよく言われます」
男から突如として発せられた「フェイシャルエステ」という単語からは穏やかながらも強い自覚が感じられ、もしかしたらこっち関係の知り合いなのではないのかと勘ぐった。ジャケットスタイルのややビジネスライクな服装と態度からは判然としないものの、その可能性は十分にありえる。
「どうりで! 肌がきれいでうらやましいなと思っていたんです」
 さりげなくアピールを挟むことも忘れない。
「それはそうと、今回はどちらへいらっしゃるのですか?」
「どこかへ行くというよりは、この列車に乗るということ自体が目的ですかね。揺れる車内で寝たら、ゆりかごの中にいるような気分を味わえるのかなと思いまして」
 彼はどうやら疲れているらしい。それは都会の生活に揉まれるゆうきとて相違ないが、夜行列車に乗ることだけが目的とはめずらしい。しばらくは当たり障りのない会話を続けていたが、相手もゆうきの名前を思い出せないのか、薄い話題だけに終始する勢いだった。このままでは埒が明かないと悟ったゆうきは、思い切って尋ねることにした。
「二丁目のバーですよね?」

 

 

つづく

2019年の抱負

あけましておめでとうございます!


元日の今日は、朝から地域の「元旦あるこう会」に両親と一緒に参加するという平和な1日を過ごしました。周りをおじいさんおばあさんに囲まれて、約6kmの距離をゆったりと歩き、ご褒美に暖かいココアと手作りのお手玉をもらったりして…(笑)

スマホを家に置いてきたため、帰り道も含めた約3時間、歩きながらいろいろなことを考えました。現職のことはほとんど考えなくて、ただ友だちのことだったり、自分の将来につながることだったり、好きなことだけを取りとめもなく空想する時間。精神衛生上とっても良い、贅沢な時間を過ごすことができたのかなと思います。


それからお雑煮を食べて、新宿でちょっと買い物をして、夜はすき焼きを食べる。何も人の役に立っていない1日だったので罪悪感を感じないことはないけれど、今日くらいはきっと大目に見てくれるだろうと信じてます(←誰が?笑)


ということで、2019年の抱負を箇条書きで記載。
有言実行目指してがんばるぞ~!!




その1 試験勉強する

具体的には「不動産鑑定士」と「宅建」の2つの勉強を始めます。

不動産鑑定士」の方は5月にある短答式と8月にある論文式の両方に合格しなきゃいけないんだけど、論文式は専門学校に通わなきゃいけないほどめっちゃ難しいそうなので、とりあえず今年は独学で短答式に合格することだけを目標にします。

宅建」は試験が10月だからまだまだ先だし、3ヶ月前くらいから過去問を解きまくれば合格できそうな気がするので気楽に構えたいなと思います。



なんで急に不動産系の資格を取ろうと思ったのかというと、将来的な自分の仕事を考えるうえで、なるべく若いうちに勉強して潰しが効く知識を身につけたいなと思ったから。

今の学童で子どもと関わる仕事もたしかに楽しい。そして割とラクだったりする。だけど若さが求められるという面もあったりして、いつまでもできる仕事ではないなと感じている。それに給与や休暇といった面で考えてみても、自分に合っていないのではないかという思いがどうしても拭えない。


不動産は親の影響で馴染みがあったり、自分自身、強い関心を持っている分野だということが勉強を始めるきっかけになったんだよね。
ぼくはいつかシェアハウスのようなことをしてみたいと考えていて、それを事業化するとかそういうことにまだ具体性は一切ないんだけど、自分の不動産を持つということへの夢は大きく持っている。他にもインテリアやガーデニングに対するこだわりだとか、中学生くらいから「自分と建物(不動産)」のつながりは意外と根強かったということに最近になって気づいた。


不動産鑑定士」資格取得への道のりはかなり険しいと思うけれど、これから少しずつ勉強を進めたいなと思います。これから長い期間になるであろう勉強に対して、いかにモチベーションを保ち続けられるかが課題。そういうときは初心に戻ってがんばれるよう、このブログに書くことにしました。



その2 どんなに忙しくても週に1冊は読書する 

本を読むということは、自分が一番楽しみながらできる情報のインプット方法なんだよね。読書を欠かしてしまうと、新たな物事への関心だったり好奇心だったり、興味の幅がどんどん狭まってしまう恐れがある。

だから、どんなに忙しくても週に1冊は新しい本を手にとって読んでみることは心がけたい。あまりルールを厳しくすると途中でめげちゃいそうになるから、読む本は長編小説縛りとかにはせず、コミックエッセイとか絵本とかでもOKという自分ルールにしておこうと思う。

そして読んだ本は「ブクログ」に登録してレビューを書く。レビューはスマホで書くから長文打つのがなんだか面倒くさいんだけど、書くという作業を通して自分の考えをまとめることにつながるから、ちょっとはがんばって丁寧に書くようにしたいですな。




その3 ブログの更新を続ける

読書に関係するんだけど、本を読んで考えたこと、またはテレビや映画などを見て思ったことなどをアウトプットしていく場を継続して持つことが大事だなと思うから、このブログの更新は続けていきたい。

本当はウェブライターやエセ作家みたいなことも少ししたいんだけど、他に優先順位の高いことに時間を費やしたいから、2019年はそこまではできないと思う。ライターへの門戸は割と広く開かれているから、そのタイミングが来るときまで力を温存しておきたいな(笑)。


このブログでは”ゲイ”というセクシャリティに特化して考えたことをメインにこれからも発信していく。自分の想いや願いを込めまくっているから、そこに共感してくれる人が現れてくれたらうれしいし、共感が強すぎて「ぼくに会いたい」なんて思ってくれる人がいたら万々歳だな!

まぁ、何はともあれ、この調子でブログ続けてやっていきます。



その4 友だち付き合いを大切にする

これは本当に大切にしたい。ぼくがいつもハッピーでいられるのは、家族、職場の子どもたち、そしてゲイの友だちとのコミュニケーションがあるからこそだと思っているし、だからそこへの感謝の気持ちは忘れず持ち続けていきたい。

ただ、ゲイの友だちとの関係に関して言えば、まだ少し不安定な要素があるかなと感じている。それというのも、まだ彼らと会ってから2年と経っていないし、スマホの連絡先がなくなったら、もう二度とコンタクトを取ることができなくなってしまうかもしれない人もいるから。あと、これは可能性なんだけど、ゲイ同士の恋愛的なこじれが原因で急に距離感ができて疎遠になってしまうこともありうる。

ぼくは恋愛とかじゃなく、趣味でつながっているゲイの友だちとは、これから先も末永く仲良くしていきたい。だから、彼らとは最低でも2ヶ月に一度は必ず顔を合わせるようにするなど、接点を持ち続ける努力をしたい。あとは、誕生日とか節目の挨拶・メッセージをしたりね!



その5 モテるために自分を磨く

そうですねぇ・・・。いろいろ考えてみたんだけど、やっぱりモテたいなと思います(笑)。「セックスしたい」って思われたいわけじゃないんだけど、「かわいいな」「一緒に遊べてなんかうれしいな」というようには思ってもらえる人間としての見た目になりたい。

顔の造形とかはこれ以上イジりようがないけど、毛とか肌質とか、気を遣えばもっとマシになるところは意外とあったりする。あとは体型とか。別に太っているわけじゃない(むしろ標準体重より下回っている)んだけど、お腹と胸の脂肪がぷるぷる揺れてしまうのがなんかみっともない。今年はもっと引き締まった硬い、男らしい肉体になれるように筋トレしていきたい。



―――

とりあえず5つ書きました。よく考えてみたら去年とほとんど変わってないんだよね(笑)。ただ、勉強する資格名が変わっただけという……。

まぁ、そんなに大した抱負でもないから、今まで通りにたくさん遊んで、よく寝て、よく食べてということも並行して大切にしていきたいです。


目標はガチガチに決め過ぎてしまっても、あとで自分が苦しむ様子が目に見えるから、ゆるーくフレキシブルな心持ちでいたいなと思いますね。あとは年度途中に新しく全力投球したくなる何かに出会って軌道変更することもありえるだろうし。

2019年も自分らしく素直にいきますよ~!


それでは、また

2018年 個人的ゲイ活振り返り

もうそろそろ2018年も終わりますね。

今年もいろいろと新しいことに挑戦していたのかなと思うのだけれど、振り返ってみるとあっという間だった気がする。思い出を振り返るということは意外と労力を使うから少し面倒くさいなと感じるんだけど、今年挑戦して良かったこと・できなくて反省していることも含めて今一番おさらいしてみることは非常に有意義なことだなと思います。

そこで今回の記事では、ゆうじボーイの2018年の軌跡を、特に”ゲイ活”に絞って振り返っていくことにしましょう。



―――

1月

ぼくは毎年、年の始めはやる気に満ち満ちている。だから、2018年の始まりは1年で1番”ゲイ”としての活動に意欲的になっていた時期でもあった。

その勢いに乗って新しく始めたのがLGBT情報サイト『Rainbow Life』でのライター業務だった。きっかけはというと、そのちょっと前に登山の記事を書くライターとして副業を始めていたりブログを作成していたこともあって、文章を書くことに抵抗がなかったから。
ライターとして活動するうえで業務上必要な知識を習得するためにゲイに関する情報を収集する習慣が身につくかなということも、ぼくの決意を後押しした。


このときは本当によくやっていたよなぁ~と思う。はじめのうちは毎週記事を更新していたから、新しいゲイ関連の本を読んで、レビューを書いてということに日々を忙殺されていた。またRainbow Lifeと登山情報ライターとしての記事も並行して書いていたから、毎晩就業後もパソコンに向かう日々。

プライベートでの出会いとかはまったくなかったけれど、ゲイとしての自分の考えや思いを世の中に発信していくことに満足感を感じていたんだったよね。

それと、ネット上で自分の意見をオープンにするということに慣れたことで、現実世界でもオープンなコミュニケーションをとれるようになったことも、ライターをして良かったことかな。好きなこと、嫌いなこと、個人的趣向など、自分の内面をどんどん出していったことで、自分に興味を持ってくれる人や、一緒に遊んでくれる人が増えたと思う。


Rainbow Lifeの担当者が代わってしまってからはライター業務へのモチベーションが下がって無期限休業状態のようになってしまっているけれど、ゲイとしての自分の考えを発信する機会を与えてくれたことが今でも自分の糧になっている。



2月

2月の予定を振り返ってみると、ほぼ毎週のようにゲイの読書サークルにまつわるイベントや行事に足を運んでいたらしい。2月の連休には合宿と題して伊香保温泉に旅行をしたし、それ以外にも通常の読書会への参加、メンバーと個別でご飯を食べたりと、サークルに半ば依存しているかのようだった(笑)。

このときはサークルの人数が少なかったから全体の場でも意見を言いやすかったし、まだまだサークルができていく過程いった感じで、みんなで作り上げる楽しさに溢れていた。

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4月に入ってからは新しいメンバーが加入したり、メンバーが続けて退会したりといろいろあったけれど、ぼくがゲイとして安定して成長(?)することができたのは、今でも定期的に活動しているこのサークルがあってこそだなと思う。

最近はサークルへの参加は滞りがちだけれど、自分のルーティンとしての読書は続けていきたいし、今後は物語の創作や小説の評論などにも少しずつ挑戦してみたい。



3月・4月

3月~4月にかけては新年度を迎えるにあたって仕事が忙しくなる時期だったことと、5月に控える保育士試験の勉強に精を出していたから、ゲイとしての活動は必要最低限だった。

強いて挙げるとすると、いろいろなゲイと会ったことからもっと見た目に気を遣おうと思い始め、このとき人生で初めてヒゲ脱毛に挑戦したんだっけ。

この時期には仕事が終わった20時頃に脱毛サロンに通うということを2週間に一度の習慣としていた。ぶっちゃけてしまうと、コツコツと通って10回コースを終えたにも関わらずヒゲは未だに全然生えてきている(笑)。
ただ、ヒゲ剃りのペースが圧倒的に少なくなったから肌に与えるダメージも減ったし、さまざまな面でヒゲ脱毛をしてよかったなと思っている。


そしてヒゲ脱毛以降、見た目に気を遣うという意識は結構強く持ち続けているんだよね。例えば週に1~2回は筋トレしたり、お風呂上りに美容パックをしたり、人から印象良く思われるようにさまざまなことに手を出してお金を費やしてきた。

もしぼくがゲイじゃなかったら、美意識なんてこれっぽちも持ち合わせない日々を送っていただろうから、見た目がある程度マシになるという点から見ると「ゲイでよかった」と思う。



5月

5月は東京レインボープライドに初めて行ったのが一番の思い出かな。当日の会場は、ゲイだけじゃなくさまざまなセクシャルマイノリティの人たちが集まってカオス状態だったけれど、いろいろなところで知り合った人たちがたくさん参加していたから、やっぱり特別なイベントだったのだなと思う。

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今になって改めて振り返ってみると、ぼくはLGBTの権利とか主張とかには全然興味がないから、東京レインボープライドの目的とかにはそぐわない人間なんだなと感じる(ただ、ゲイのことに関しては特別関心が強いけれど…)。

来年はたぶん行かないだろうけれど、もしかしたら気が向いてまた行きたくなるかもしれない。東京レインボープライドってそんな位置づけ。

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あとは、いろいろなブロガーさんとリアルしたのもこの時期だった。ぼくは初対面のゲイと1対1で会う状況というのをほとんど作らないで、グループで会うことを基本としているんだけど、このときは自分からかなり積極的に声をかけていた。
新宿二丁目のゲイバーにも何軒か行ってみて、夜の歓楽街の世界にも強い興味を抱いていたっけな。

ブロガーさんとの付き合いは、その後音信不通になったケース多めだけど、いろいろ社会勉強することができたので今では良い思い出です(笑)。



6月

6月は人生初有給をもらって、ゲイ友と2泊4日の大阪旅行したね!いやー、本当に楽しかったな。堂山のゲイバーで20歳の若いお兄さんとおしゃべりしたり、ユニバーサルスタジオジャパンで1日遊んだり、ずっと楽しかった。

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次に大阪に行くのは2025年の大阪万博になるってくらい大阪は満喫し尽くしちゃったんだけど、その前までには恋人を作って一緒にユニバに行くということにしておこう(笑)。



7月

夏は薄着だし、身軽だし、ゲイの遊びの場に積極的に顔を出していってたな。


7月は特に「海」。

読書会の合宿で1泊2日の湯河原旅行をして、海水浴をめいっぱい楽しんだ。一人だけスノーケル持参で、一年分の海を満喫してやる!っていうほど意気込んで泳いだっけ。真夏の海水は程よく冷たくて、体感温度的にはかなり気持ち良かったな~
ただ、波が強いし、黒い砂で海はめっちゃ濁っていたから洗濯機でもみくちゃにされているような海水浴だったけどね(笑)。


あとは、浴衣を着て納涼船に乗った。

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このときはメンバーたちの人間模様の機微を楽しんでいたけれど、今はすでに達観してしまって、もうどうでもよくなってしまっている自分がいる(笑)。このときの感覚が懐かしいよ。

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8月

そして8月は「山」。

念願だった登山サークルと出会うことができ、その第一回目の記念すべき活動があった。はじめのうちは楽しめるかドキドキしていたけれど、メンバーがいい人ばかりで、回を増すごとにどんどん仲間も増えていったからうれしかったな。


登山で一緒に頂上を目指す過程はもちろん、下山後の温泉、山小屋でのお泊まりなど、登山にはメンバーと仲良くなるポイントがいっぱい。社会人になって、これからもどんどんのめり込めるような趣味と、それを共有できる仲間と出会えて本当に良かった。



夏真っ盛りの時期に始まった登山サークルも、それから紅葉へと移り変わる様子を登山とともに感じることができたのも自分にとって大切なこと。


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登山の思い出の1つひとつがそのときの気温といった感覚や、鮮やかな色どりとともに残っている感じ。1年の時間の流れを振り返る中で、四季の自然をいっぱい感じることができたことが今年の充実感につながっているのかも!

来年もそれぞれの季節に応じた自然体験をたくさん企画して実行していきたいな。




9月・10月・11月

秋は特に大きな変化もなく、安定した時期だった。

恋人が本当にほしいのかどうか、どのような関係性を自分は求めているのか、そういったことに対する自分なりの答えを出すことができたから、恋人探しよりも友だち付き合いを大切にしていくという方向にどんどんシフトしていった。

休みの日は自分から合いたい人に積極的に声をかけて、少しでも多くの時間を一緒に過ごせるようにした。というか、たくさん遊んだ(笑)。


このときからボードゲームにはまって、割とたくさんの種類をプレイすることができた。ホントはもっとノンケの人とか、趣味だけでつながる付き合いみたいのもしてみたいんだけど、やっぱりゲイといるのが居心地良くて、ゲイの人とばっかり一緒にボドゲしてしまう。

来年はもう少しボドゲにも詳しくなって、セクシャリティに関係ないボドゲ仲間を作って一緒にボドゲをするということを目標の1つに定めたい。



12月

そして最後は、12月。
今さっき、3泊4日の沖縄旅行から帰ってきましたー!!

いやぁー、楽しかった。のんびり過ごせたし、いろいろな体験ができた。


12月は年末の連休をもらうために、前半は休みがかなり少なかった。ぼくの仕事はシフト勤務だからひと月にもらえる公休の日数が決まっているんだけど、年末にお休みをもらうために、前半は6連勤とかが多かった。だからこの旅行に行けることを心から待ち望んでいた。


沖縄では「桜坂」というゲイエリアでゲイバーに行ってみる、ということを目的の1つに据えていたんだけど、無事達成することができた。沖縄のゲイバーは泡盛のボトルをキープするということが東京との違いかな(東京は鏡月のことが多いよね?)。
あとはちょっと年配の人が多かった。今度沖縄に行くときは、同世代くらいの沖縄のゲイの人とおしゃべりしたいと思います!

他にも首里城行ったり、スノーケリングしたり、沖縄フードを食べまくったり、いろいろなことをしたよ。


一緒に行ったゲイ友(通称パパ&ママ)たちともこんなに長い時間一緒に過ごしたことはなかったから、同じときに休暇をとれてうれしかったな。

沖縄はかなり気に入ったので、またすぐに行くことになると思います(笑)




―――

さて、そんなこんなで終わりを迎える2018年。

今年はたくさんの出会いに恵まれた1年。
来年はどんな年になるのかな?

年明けには1年の抱負を具体的に述べられるように準備したいです。


その前に年越しだね。お家でのんびりしつつ、また新たな気持ちで新年を迎えられるように身の回りの整理整頓をする予定。。


それではみなさん、よいお年を!

デミセクシャルゲイ

さて、今回は自分のゲイとしての根本的な部分に関わる新たな気づきがあったので、そのことについて。



まず結論からいうと、ぼくの恋愛観は”デミセクシャル(半性愛)”という言葉で表現するのが一番適切なんじゃないかということ。

デミセクシャルについてはこちらに分かりやすく書いています ↓

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一部を抜粋すると

ある日なんとなく耳にした曲。それを何度もなんども繰り返し聞くうちにその曲に魅力を感じて好きになっていっている。デミセクシュアルも、出会ったばかりで関係性が築けていない相手や絆のない相手に性的欲求を感じることはない。強い絆が生まれたと感じた相手にのみ魅力を感じ、性的欲求が湧くのだ。


これが本当に納得で、何度も会った人のことは会えば会うほど好きになってしまう。第一印象での見た目がタイプかどうかということは関係なく、何度か会ううちに新たな魅力をどんどん見つけていけるおもしろさがある。
そもそも一度だけでなく繰り返し会ってくれるということは、その相手が自分と会うための時間を割くことに対して無駄だとは思っていないということだから、その時点で何かしらの好意は向こうも持ってくれているのだなと感じている。まぁ”単純接触効果”ってやつ??

(ちなみに、ぼくは一時期、所属するゲイサークルのメンバー全員を心の中で「イケる」と感じていたことがある)



その逆のことなんだけど、ぼくは一度しか会っていない人のことは絶対に好きになることがない。一度会っただけで得られる情報というのは限りなく少ないし、まだまだ不信感が強いのだと思う。

だから一目惚れというのは一切ない。というと語弊がありそうなんだけど、たしかにルックス的に好みというのはある。ただ、ぼくは新しい人との出会いがあったとき、その人との会話や表情から、共通するものはあるのかどうか、今後も継続的な関係性を築けるかどうか、ということまで脳内シミュレーションして人を判断したい。

1回目で脳内シミュレーションを終えて、2回目3回目に会ったときに自分の結論と相手の本性を答え合わせしていく感じ。
ちょっと面倒くさいんだけど、やっぱりこれくらい慎重にいかないと良い人間関係には恵まれないと思う。新規な人との出会いには(友だちの紹介を除いて)、お金や時間がかかったりと面倒くさいもんね!



引用その2 ↓

デミセクシュアルの人は相手との心の結びつきをとても大切にする。そして、強い絆を感じて性的欲求を抱く相手が異性だけとは限らない。結びつきを感じる相手が同性だった場合も、性的欲求に発展する可能性はある。
ここで気をつけたいのは、必ずしも「デミセクシュアル=絆を感じた相手なら性別に関わらず性的魅力を感じる」というわけでもないということだ。デミセクシュアルの中にも「絆を感じた相手の中でも女性だけに性的魅力を感じる」「絆を感じた相手のうち男性に性的魅力を感じることの方が多い」という人もいる。

ぼくは絆を感じた男性にのみ性的魅力を感じるタイプ。だから『デミセクシャルなゲイ』。



ここで少し、ぼくの出会い事情を振り返ってみようと思う。


ぼくにとって、ゲイの恋愛パーティーとか紹介サービスといった初対面の人たちとたくさん出会える場というのは、効率的な出会いの場かと思いきや、逆に非常に効率の悪い出会い方だなと感じる。だって、たった一度会っただけでは人を好きにならないぼくにとって、好きだともなんとも思っていない人たち(しかもそういう場にいる人たちはことごとく草食系だからこちらから誘うことになる)を好きになるために何度も声をかけて会うということはめっちゃだるいことだから。


もしぼくが恋愛仲介するんだったら、最低3回コースで設定するな~。1回目は室内でカフェ、2回目は街歩きスタイル、3回目はアウトドアといった感じで!

お互いをよく知るためには室内でおしゃべりするだけじゃ1%未満も分かり合えないと思う。だから、さまざまなシチュエーションで連続して会うことができる状況というのがありがたい。



また、twitterやゲイアプリといったSNSも、ぼく的には出会いのツールとして適さないなと感じる。

たしかにSNSで生まれるつながりもあるとは思うけれども、そのつながりは友だちや恋人のそれと比べたらやっぱり遠く及ばない。価値観がいくら似通っていたって、一緒に時間を過ごしている人たちとの絆の方がやっぱり強いと思うから。


よく巷では「肌色画像」というものがよく出回っていて大多数のゲイたちはそれらを崇め奉るように喜んでいるけれども、ぼくはそれらに興味が薄い。その理由も自分にデミセクシャル的な傾向があるということで納得できた。信頼していない、どんな人かも知らない赤の他人の裸に対して、「エロイな」とは思うけれど、その人自身と繋がってどうこうなりたいという欲求が感じられないんだよね。

twitterはすでにつながりを持っている人と、近況を報告するためのコミュニケーションツールとして使うぐらいがちょうどいい。そのうえで、自分の投稿に興味を持ってくれた見ず知らずの人がいてリアクションをくれたらラッキーって心持ちでいたい。




さて、ここまで長々と書いてきて何が言いたいのかというと、ぼくはぼくらしいゲイライフをこれから胸を張って送っていきたいということ。

一般的なゲイよりも、恋人づくりとかセックスとか、そういうものへの興味が薄いし経験値も低いけれど、それは別にやりたいのにできないわけじゃなくて、自分でそうしたくないからしていないということを分かってくれたらうれしいなぁ~



おわり

【ゲイ登山】登山以外も楽しかった大高取山

12月に入りましたが、ゆうじボーイは登山道まっしぐらなのであります。

今回の登山では、池袋から出る東武東上線に揺られること約1時間で到着する坂戸駅。そこからさらに東武越生線に乗り換えた終点「越生駅」から徒歩で行ける大高取山(おおたかとりやま)に登ってきました。


ちなみに皆さま、「越生」って何と読むんでしょーか??





正解は(おごせ)でした!
なかなかの難読漢字ですよね(笑)



今回の登山計画では、元々神奈川県の箱根にある「金時山」に登ろうということになっていました。しかし、主催者だったNPさんが療養のためまさかの欠席。そこでぼくが残りのメンバーを率いて、急遽登山のリーダーをすることにしたのです。

メンバーは登山サークルのKちゃんとSちゃん、パパ、NPさんの友だちのbbちゃん、そしてぼくの計5人(イニシャル多くてすんません)。

ぼくは全員と面識があったのですが、それぞれのメンバーから見ると初対面の組み合わせもあり、はじめのうちはみんな仲良くなれるかな~とドキドキしていました。
ただ、みんなLINEで計画を進める際にこまめに相槌を打ってくれるタイプだったので、登山計画を立てやすかったです。「LINEでのコミュニケーションが円滑な人に悪い人はいない」というのがぼくの持論なのですが、今回はまさにその通りといった感じで、対面で会ったときにも全員気さくに話せる感じだったのでうれしかった!!



コースはこちらのサイトの「大高取山・ゆうパークおごせコース」をそのまま参照しました ↓

tabi.tobu.co.jp



このコースは所要時間も短く、アップダウンも少ないので、週末の気楽な日帰り登山にはまさにぴったりといった感じでした。何より、コースの最後に「ゆうパークおごせ」という温泉施設があるのがいいですね。この施設は、熊谷や大宮にある「おふろcafe」の系列施設だそうなのですが、とにかくホームページがきれい。また岩盤浴やレストランといった施設も充実しているようだったので、ここはぜひとも立ち寄りたいなと思いました。

前回の登山で行った塔ノ岳の縦走コースは実は結構ハードで、みんな疲れ切ってしまっていたので、今回はそれよりもっとラフで、美味しい山ご飯を食べることと、温泉で疲れた体を癒すことをメインにすることにしたのです。



登山の行程として、まず越生駅から世界無名戦士の墓というところを目指して歩きます。ここは第二次世界大戦で亡くなった戦死者の方がいろいろ祀られているようです。歴史とかには特に興味のないメンバーが多かったのであまり長居はしなかったのですが(笑)、ここからの景色はとにかく絶景なので、記念写真を撮ったりして満足することができました。

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関東平野が丸見えって感じ


世界無名戦士の墓に着くまでは長い階段があるのですが、そこをダッシュで上り下りする高校生の集団に遭遇。彼ら彼女らのハアハアとした息遣いを間近に感じて、なんか青春気分を勝手にお裾分けしてもらっちゃいました。


そこから約30分くらい山道を歩くとあっという間に山頂。世界無名戦士の墓と比べると山頂からの景色はパッとしないのですが、それでも山からの開けた景色と平らな空間は居心地よかったです。


今回の登山で、ぼくは念願だった山用ガスバーナーを初お披露目しました!

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本当はちゃんと料理っぽいことをしたかったんだけど、通販で購入したコッヘルが全然届かず、手元に飯盒しかなかったので、スーパーで買えるアルミの鍋付きのうどんを火にかけることにしました。


これが絶品!!

生野菜と生肉を加熱するんだけど、インスタントと違って野菜のシャキシャキ感とかお肉のプリプリ感が残っているからとっても美味しかったです。
他にもメンバーにお湯を配ったりと大活躍の山用ガスバーナーだったので、今度はコッヘルを使った煮込み料理など、もっとさまざまな活用方法にも挑戦したいなと思いました。



美味しい山ご飯を満喫した後は、「ゆうパークおごせ」に向かって再出発。途中、なんとか観音とか日本最古の柚子が植わっている林とかを抜けて目的地に到着することができました。


「ゆうパークおごせ」はというと、こちらも最高の施設で大満足。温泉と岩盤浴の規模は少し小さいなと感じたけど、日曜日にも関わらずとても空いていてほぼ貸し切り状態。のんびりと登山で疲れた体をリラックスさせることが出来ました。

一番の魅力は休憩スペースの充実度。漫画も大量にあるし、ハンモックやテントが室内にあるナチュラルな空間だから、心もゆったりとすることができる。あと、ボードゲームや卓球、カラオケもあるから1日中ずーっと飽きずにいることができるなと思った。入場料もかなり安いからマジでおすすめ。



もっと滞在したかったんだけど、場所も遠いし、重い腰を上げて帰宅することにした我々。登山が終わってからはKちゃんの家に移動して、前日発売されたばかりのスマブラをみんなでプレイすることにしたのです。

登山で自然を満喫するのも大好きだけど、暖かい室内でみんなでやるテレビゲームも最高だね!久しぶりのスマブラは思ったよりも勝てて、めちゃくちゃ楽しかったです。




そんなこんなで1日を通してずーっと充実していた登山だった。もう今年は登山しないから、次の登山はまた来年。来年もたくさんの山に登りたいなと思います。

おわり